暖房器具
石油ストーブが市場に出始めたのは昭和32年頃からです。
それまではほとんどの家庭で貯炭式ストーブや薪ストーブ、ルンペンストーブが使われていましたが、石油ストーブが出るや否や急速に普及しました。
寒冷地では90%近くの家庭で石油ストーブが使われていた時期もあったようです。
その後、エアコンやファンヒーターなどの暖房器具に押されて徐々に減少はしたものの、今でも他の機器に比べると高い普及率を保っています。
なぜ石油ストーブが急激に普及したのでしょうか。
まず燃料である石油の性格によるところが大きかったでしょう。
石油は液体なので、石炭や薪に比べると輸送がしやすく、熱量あたりの容積が小さいため貯蔵スペースも小さくて済みました。
また一般家庭での給油が簡単なのです。
石炭などに比べ、着火が容易で煙や灰もなく、掃除の煩わしさもないことなども、一般家庭で一気に普及した要因のひとつでしょう。
次に石油の価格です。
それまで使われていた石炭よりは高くつくものの、カロリーあたりで計算すると電気やガスよりは遥かに安かったのです。